これから空き家を購入しようとしている方へ
僕達夫婦は、建築の知識も経験もほぼゼロのごくごく一般的な夫婦です。その状態から、Iターンさながらに旅行でも行ったことがない地方都市で空き家を発見し、とんとん拍子で購入までしてしまいました。以降、四苦八苦しながら毎日リノベーションに励んでいるわけですが、今回の記事では僕達夫婦の実際の生活の様子をお伝えしたいと思います。これから空き家を購入しようと検討されている方へ何かしらの参考になれば幸いです。
最初に購入した工具は巨大ハンマー
ただ、この家はブロック塀に囲まれていたため、ブロック塀を破壊することが必要でした。そのために購入したのは以下のような巨大ハンマーです。丸ノコや電動ドリルより前に必要な工具は、こういった破壊系の工具だったりします。
この巨大ハンマーを嬉々として振り回す妻の様子はこちらの動画からどうぞ。
水ガス電気なしで住み込み開始
駐車スペースが確保できた日から、この空き家での住み込みを開始しました。家の中で一部屋だけ徹底的に綺麗に掃除し、なんとか寝床だけは確保したような状態です。水ガス電気などの生活インフラはまだ整っていません。僕達夫婦はこの状態を「空き家キャンプ」と呼んでいました。テントの中で寝る代わりに空き家の中で寝る。それ以外の食事や風呂なんかは普通のキャンプと何も変わらない状態でした。
こちらの動画では、より詳細に宿泊開始の様子をまとめています。
食事について
食事は、コンビニやスーパーの弁当や惣菜だけで済ませていました。徒歩3分でコンビニがあり、車5分でスーパーがある地域だったので、これに関しては特に苦労はしませんでした。ただ、コンビニもスーパーも種類に限度があるので、2ヶ月も過ぎた頃には味に飽きてしまっていたのが少し辛かったです。
また冷蔵庫もないので、最低限の食品だけを発泡スチロールに入れて保管していました。
風呂について
風呂は、毎日銭湯に通いました。近所の銭湯5ヶ所くらいをローテーションしていたので、これに関してはほぼ飽きることはありませんでした。一人一回500円くらいかかったので、二人で毎日1000円、一ヶ月で30,000円くらいが風呂代としてかかった計算になります。この出費は強烈なボディブローのようでした。
洗濯について
洗濯は、コインランドリーに頼りました。毎日作業服で全身を覆って作業していたので、作業服自体は一週間に一回程度洗うだけで良かったのですが、肌着や下着はそうはいきません。事前に10日分くらい用意して、毎晩洗濯カゴに積み上げていました。週に一回くらいの頻度で積み上がった洗濯物をコインランドリーに持ち込み、数台の洗濯機を占領しながら小一時間かけて洗濯を済ませました。週に一回1,500円くらい、月で6,000円くらいでした。
作業の進捗
ほぼ毎日朝から晩まで毎日作業してはいるものの、なにぶん素人の僕達です。段取りが悪く、1日にホームセンターへ2回買い出しにいくようなこともある点にご留意ください。
1ヶ月目
残置物撤去のために地域のゴミセンターへ往復する日々でした。
2ヶ月目
シロアリ被害が見つかってテンションが下がった月でした。
3ヶ月目
悪徳業者の被害に遭ってテンションが下がった月でした。
4ヶ月目
脱衣所の改修に費やした月でした。
5ヶ月目
水回りがだんだんと充実してきた月でした。
6ヶ月目
やっと銭湯から解放された月でした。
家の内部
どの改修をするにしても端材が必ず出るので、「とりあえずここに置いておくか…」の繰り返しになります。その結果を写真でどうぞ。(※家の中でも寝室以外は土足で生活しています。)
空き家住込み生活はオススメ?
オススメするかしないか、というと、答えは「できない」になります。妻はバックパッカーとしてアジア諸国を渡り歩いた経験があるので、空き家キャンプ生活にもたまたま耐性がありましたし、こういう生活にも懐かしがりながら楽しんでいました。夫の僕は田舎の自然の中で生まれ育ちましたし、過酷な条件でサバイバルする企画が多かった黄金伝説という番組も好きでよく見ていたタイプなので、結構楽しんでいました。
こういう生活が楽しそう、と思える方にはオススメです!そうでなければ、業者さんに依頼したほうが何かと安心だと思います。
これから空き家を買って住み込みリノベーションを検討している方は、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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